経過点
富山から出てきて6年が経とうとしています。
『ウェディングフォトグラファーになろう』
そう決意して上京し、すでにプロとして仕事をしてる先輩方を目の前にして、憧れているものの、
自分がこうなるのはずっと遠い先、と思っていた気がします。
2年間のスクールでの勉強を経て、今はプロのウェディングフォトグラファーとして3年目。
そんな日々の中の、ある日のお話。
ある撮影会場に入り、撮影前に新婦様に挨拶をしにメイク室に入った時のこと。新婦様の隣には見たことのあるメイクさん。
その方は私がスクール生の時に、メイク撮影の授業でお世話になったメイクさんでした。
その授業で、私もメイクしていただきました。
そのとき、テキパキとした仕事姿がかっこよくて、どうしたらこんな女性になれるんだろう、と憧れていました。
『憧れていた方と、今、同じ舞台に立っているんだ。』
当初はずっと先のように思っていたはず。
ただ毎日をがむしゃらに過ごしてきた。
悩んだり喜んだり、の繰り返しで。
知らない間にここまで辿り着いたことに気付かされました。
同時にこれはゴールでもなんでもなくて、ひとつの経過点、と思ったのです。
『次の経過点は何だろうな』
そんな風にこれからの日々を楽しみたいと思います。
松田恵美