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2006年01月09日

新!! 主婦生活

2度寝が特技の主婦だった私はある日突然、未来の自分に一抹の不安を抱いた。
このままではマズイ・・・ なにか、何かしなくては私が消えてしまう・・・!!

そして私の新たな主婦生活が始まった。

慣れないカメラと重い荷物と格闘し、疲れて家路に帰り着く。
迎えるはわが夫。しっかりと手が抜かれた夕ご飯に愚痴をこぼすこともなく
今日のカメラ話を フン フン と聞く。
はじめは動き出した私を楽しげに見ていた夫だったが・・・・

日に日に山積みになっていく写真。
いまひとつ煮え切らない作品の数々に重いテンションの私。
いつからか、フン フンと聞いていただけの夫が、1日の終わりに
写真を片手に反省会を始め出した。
そこで時折、痛いほどの指摘を私に向ける。
・・・なんで!・・・くやしいけど、当たってる・・・!!

昨日の反省とカメラを抱え今日も家を出る。
ファインダーを覗くと、どこからか聞こえてくるあの声。
・・・いいんじゃない、よく撮れてるじゃん!・・・
今夜の反省会、聞けるだろうか。この言葉。

あの時は少しだけ変わりたかった。
でも、少しと少しが重なって結構大きく変わってきたかも。
・・・いいんじゃない・・・新たな主婦生活!!

目線

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他のネコに追いかけられ、逃げたのが木の上。
まるで鳥が木に止まるかのように、小さな体を丸くして、ちょこんと木の枝に座っている。
しばらくそこでじっとしていたので、思わずカメラを向けると、まだ警戒しているのか、その金色の瞳をこちらに向けた。

夢はでっかく・・・

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今までは「辞められたらどんなにラクだろう・・・」って何度も思った。
けど、投げ出すわけにはいかなかった。来るべき日のために。。。
悔しくて声をあげて泣いたこともある。。
自分の実力のなさに歯を食いしばっていたあの頃の私。
・・・最近要求されるこが多くなってきた。
いっちょまえに不満を言いたくなるときもある。
けど、この仕事ができる幸せをいまはかみ締めたい!
だって、あの頃はまったく想像もつかないことだった。
それがいまは日常になりつつある。「無理だ!」って、みんなに言われた。
けど、「無理じゃないのかも」って自分の野望にささやかな自信を持った。
『夢はでっかく根は深く』すぐに叶う夢なんてあるはずない!今をがんばらなきゃ!!
「来るべき日」を目指して私は今日も少し前進する。。

海に惹かれて

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数年前、ダイビングにはまった。
雑誌で見た海の写真。
あの美しさをこの目で見ずにはいられなかった。

潜れば潜るほど出会う、見知らぬ景色。
その写真を撮りたいと思うのは自然なことだった。
使い捨てカメラから防水カメラ、そして一眼レフへと変わっていった。

あの頃水中で無我夢中にシャッターを押していた私は、
陸にあがって同じことをするなんて思ってはいなかった。

それでもこれが出会い。
写真の世界に踏み込んだのはこの時からかなと、たまに懐かしくなったりする。

路地裏散策

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最近手に入れた中古の二眼レフカメラ
なかなか使うヒマもなく、本日やっとの散歩デビュー
下町の路地裏をカメラを提げてテクテク歩く
正方形のファインダーから覗く下町の風景はいつもと一味違って見えた
何気なく止めてあるCUBだってなんだか可愛く見えちゃった

きっかけ その1

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私はメモ魔である。

自分が忘却の天才であることに気が付いてから、
やるべきことのリストアップは元より、アイデア、感情…
何でも書き出すのが癖になっていた。

そして、記念撮影の鬼でもあった。

“写ルンです”を鞄に忍ばせ、何かと言えば
バシャバシャと撮っていた。

私にとって、写真とはメモであった。

きっかけ その2

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初めて写真に触れたのは、18のとき。

高校が合わず、ノイローゼになり、
街を彷徨っていたときに、わけも解らず入った事務所が
ピースボートだった。

3ヶ月程のち、それが国際交流団体であることが判明した。

船で地球をぐるぐる回る…。外国を巡る…。

私も総てのシガラミを捨て、ゼロになるために日本を出た。

せっかくなので、写真を撮ることにした。

“写ルンです”を50個買った。

きっかけ その3

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何の感動も、何の現実味もない、
箱の中の紙芝居が、あれから、リアリティーをもって
受け取れるようになった、と、テレビを見て思った。

海も空も色がある、
海水なのにベタベタしない、
夜、星が観える…

『生きているとイイコトもあるんだなぁ~。』
と思った。

写真を撮った。

でも、うまく撮れなかった。

『いつか、写真集みたいな写真を
撮れるようになりたいなぁ~。』

私の“やりたいことリスト”に
“写真の勉強”が加わった。

きっかけ その4

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船を降り、日本の日常に馴染むのに必死で、
“写真”のことはすっかり忘れた。

船の上で私は“弁護士になりたい”と思って、
大学の法学部へ進んだ。

だけど、大学生になったら“男”に夢中になって、
“弁護士になる夢”は何処かへ消えた。

“男”が原因で、家を出された。
勘当されたので、仕方なく一人暮らしを始めた。

夜、飲み屋で働いて、昼間、大学へ行った。

アパートだけど淋しいから“うさぎ”をこっそり飼った。
“うさぎ”が可愛くて可愛くて仕方がなくて、
鬼のように写真を撮った。

でも、やっぱり上手く撮れなかった。

きっかけ その5

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勉強は全くしなかったが、
縁が切れるのが怖くて、
殆ど毎年、願書だけは出した。

司法試験の願書には職業欄がある。
『アルバイトは無職の欄にチェックしてください』

私はそれが悔しかった。

“無職”とは何だ?
それじゃぁまるで“ニート”じゃないか?

大学院を修了するにあたり、
自分の身の振りかたを考えねばならなかった。

奨学金の返済もあり、仕事を本格的に
しなければならなかったが、月金のOLになれば
ますます勉強時間がとれなくなる。

アルバイトの生活パターンで“無職”じゃない職業は何だ?

私は色々考えた。。。

きっかけ その6

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…と、同時に何でもいいから
“手に職”をつけたかった。
自分に自信が欲しかった。
“職人”に憧れた。
“修業”というものがしてみたかった。

でも、目的は“願書に職業が書けること”である。

普通、職人は店に張り付いていなければならない。
“ながしの調理人”や“カリスマメークアップアーチスト”
にでもならなければ、フリーターのような自由はないだろう、
でも、私には時間がない。

2年くらい死ぬ気で修業しただけで、
食べていける職人的職業はないか?

ずっと、考えていた。。。

きっかけ その7

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あるとき、私は飲み屋にいた。

そして、いつものように記念写真を撮っていた。

酔っ払いが言った。『ねぇちゃんカメラマン?』

私はとっさに見栄をはった。
『そう、勉強中なの。。。』

嘘をついたら帳尻を合わせなければならない。

帰宅後、ネットで検索をかけた。
“写真学校”で引っかかった内、1番学費の安い所を探した。
“クオリティーフォトスクール”…見つけた。

講師の略歴を見た。…『福岡県出身』
私の祖父母は福岡の人間だ。
祖母はよく、私にこう言っていた。
『福岡の男に悪いもんはおらん。皆、おひとよし。』

『この学校にしよう!』

早速、私は電話をかけた。

気が付けば“フリーカメラマン”こそ、
私が探していた答えだった。。。

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■blogの趣旨
クオリティーフォトスクールの生徒・OGによる写真生活エッセイ。
「どうして写真の勉強を始めようと思ったのか」という熱い想いから、
「授業のいろいろ」、そして時にはカメラと全く関係のない「日常話」まで。
書いている人間も、記事の内容も多種多様!でお届けします。

※日記では無いので、リアルタイムな記事ではありません。時系列もバラバラです。

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そんな想いを持った女性達が集った、女性の為の写真教室です。
講師は玄 一生氏。
もっと詳しく知りたい方は、クオリティーフォトスクールのサイトへどうぞ。

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