左手のピアニスト
関西のOG 波部 容子です。
先日、ご紹介した映画「にしきたショパン」のテーマの一つに、左手のピアニストを応援するというテーマが入っています。
そのつながりで、今回、左手のピアニストの一人、智内威雄さんの企画したリサイタルをお手伝いしました。
リハーサルが落ち着いた頃、急に、プロフィール写真をとってもらえないか、という話になり、舞台上で撮影することになりました。
実は智内さんは、2001年に海外留学中、右手が局所性ジストニアという神経の病気になり、日常生活に支障はないのですが、ピアノを弾くと、筋肉の伸び縮みをうまくコントロールできなくなるため、現在は左手のみで演奏をされるピアニストです。
弾いている様子を眺めていると、片側を酷使するため、ストレッチを入念にされたり、左手が自由に動くように椅子の位置が中心から少し右寄りにずれていたり、両手で弾くときとはまた違った特徴が印象的でした。
映画に関わったことがきっかけで、今まで知らなかったピアノ曲のジャンルがあること、苦難を乗り越えて演奏を続けるピアニストの方は、人生とどう向き合って今に至ったのか。そんな背景にも、思いを馳せながら、撮影をさせていただきました。
智内さんのサイトはこちらになります
https://tchinai.com/
波部容子
◉ Yoko Habe ◉