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職人魂

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オリンパス・ペンFを持ち歩くようになって早一年。
フィルムカメラを触ることで「写真を撮る」という行為を改めて体感したとともに、「職人魂」を感じた一年でもありました。


まず一つ目に、カメラそのものについて。
このカメラを触って思うのは、武骨な形と金属の重さ、"メカ"を触っているという感覚。
それでいて現代にも通じるデザインと、50年経った今でも壊れずに使える頑丈さ。
"カメラは一家に一台、一生もの"だった時代の産物だからこそ、製作者の「職人魂」がひしひしと伝わってくる気がします。


二つ目に作品を作るということについて。
構図や露出の設定など自分でカメラを操作するほかに、焼いてもらう印刷店の味によっても作品が変わってきます。
デジタルでは後からレタッチすることで、ある程度自分の思い通りに表現ができますが、フィルムでは撮った時点での完成度を高めておくのとともに、最後は自分で処理をしない限り、お店の"職人"さんにお任せになります。
お任せすることで自分の想像以上の作品に仕上がる可能性もあると思うと、作品を一緒に作ってくれた感謝・感激も合わさり、ここにも「職人魂」を感じたのでした。


これまでデジタルの精密さや便利さも十分に恩恵を受けてきましたが、原点であるフィルムカメラのいろいろな「魂」を感じることでより写真に深みを持って取り組める気がしています。
作品はフィルム女子のブログにも時々UPしていますのでよろしければご覧ください!

藤井 藍